微細な正弦波構造を有するストレッチャブル導電体の研究をIEEE OJEMB誌に発表しました

微細な正弦波構造を有するストレッチャブル導電体の研究をIEEE OJEMB誌に発表しました

修士2年の山田君,修士1年丹羽さん,修了生の河合さんによる微細な正弦波構造を有するストレッチャブル導電体の研究成果です.

Yamada H., Kawai R., Niwa R., Tsukada K., Two-Dimensional array sinusoidal waves conductor for biometric measurements, IEEE Open Journal of Engineering in Medicine and Biology , in press.
https://doi.org/10.1109/OJEMB.2024.3374975

生体に直接貼付するバイオセンサへの応用を目的とし,導電性と伸縮性を両立する金属ベースの導電体を提案しました.微細な立体正弦波構造 (波長500-2000μm、振幅50-200μm) が平面に配列した金属モールド(鋳型)を用いてその構造をジメチルポリシロキサンシートに転写し,それに導体となる金 (Au) をスパッタすることで伸縮や屈曲負荷に耐性を有する導電体を得ました.導体にLEDとフォトダイオードを接続した光電脈波計を試作し、指尖部の脈波検出をデモンストレーションしました.今後,体表面だけでなく臓器表面に直接貼付して生理データをモニタリングするバイオセンサへの利用が期待されます.